
9月12日、上杉顕彰会の史跡めぐりの行事で妻沼聖天堂に行く。参加者77名を四班にわけ夫々に現地の案内ボランテイアが付く。聖天堂は治承三(1179)年に斉藤実盛が、自分の守り本尊の大聖歓喜天を祀ったことに始まり、次男の実長が開創する。斉藤実盛はこの地方を拠点とした平安末期の武将で、保元の乱や平治の乱では源義朝の忠実な家臣として奮戦する。後に関東で平氏に仕え、平維盛の後見役として頼朝追討に出陣する。木曽義仲追討の戦いで落命する。
御本殿と貴惣門(写真)が国指定重要文化財であり、現在の建物は250年前に建てられた。建物は見事な極彩色に彩られた彫刻で埋め尽くされている。埼玉の小日光と言われる由縁である。本殿は平成15年から20年までかけて修復中で、工事架台が組まれテントが張られ作業中である。月2回、午後2時間のみ開放され、架台の通路を上り、目の前で彫刻を覗くことが出来、江戸時代の彫刻技術の水準に驚く。改修している匠たちの精密な手さばきを見ることも出来る。屋根は0.4mmの厚さの銅版葺であるが、江戸時代に既に銅版加工技術があった。金箔と黒漆、極彩色の取り合わせも重厚かつ華美の豪華な造形であった。
江戸の朱を残す拝殿秋めけり
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